1章 始めるまえに必要な環境設定

  このページの動画解説をご視聴される場合は、こちらをご活用ください。

このハンズオンラボを始めるまえに必要な環境設定

ハンズオン実施環境

本ハンズオンは、以下の OS で実施することが可能です。

  • Windows 11 / 10
  • MacOS X
    • BigSur 以上のバージョンでないと、XCode のバージョン非互換で CLI のインストールが出来ない場合があるようです。
  • Linux

Azure Subscription の準備

Azure OpenAI Service は一般提供(GA)されており、2025年12月時点では、ほとんどのモデル(GPT-4o、GPT-4、GPT-3.5-Turboなど)は申請不要でご利用いただけます。

本ハンズオンラボで使用するモデルも申請なしで利用可能ですので、Azure Subscription をご準備いただければすぐに開始できます。

可能であれば、みなさまの所属する会社から払い出しを受けた Azure Subscription をご利用いただくことで、最も早く利用開始可能になります。

会社から Azure Subscription の払い出しを受けるための手順については、所属する企業毎に異なる要件がありますので、まずは社内の IT 担当者やクラウドの担当者の方にご相談ください。 もし、会社から Azure Subscription の払い出しを受けられない場合には、次項にオプションとして、Azure の無償アカウントの作り方を紹介しますので、参考にしてください。

制限付きアクセスモデルについて

一部の高度なモデル(o1シリーズなど)については、制限付きアクセス申請が必要な場合があります。これらのモデルを利用する場合は、Azure OpenAI Service制限付きアクセス申請フォームから申請を行ってください。

申請フォームでは以下の情報が求められます:

  • Azure Subscription ID
  • 会社名および連絡先情報
  • ユースケースの詳細説明
  • 予想される使用量

申請時には以下の点にご注意ください:

  • ビジネスメールアドレス(企業ドメインのメールアドレス)を使用してください。個人メールアドレス(@yahoo.com、@gmail.com、@hotmail.com、@outlook.com など)での申請は却下される可能性が高くなります
  • 各ユースケースごとに個別の申請が必要です
  • アクセスはMicrosoftの適格性基準に基づいて付与されます

正しく企業アカウントで申請をいただいた場合、承認に要する時間は凡そ 1 営業日以内になる場合が多いです(筆者個人の過去の経験則であり、公式情報ではありません。)

Azure 無償評価版の作成方法

Azure 無料評価版は、下記のリンクを開いた先にある「無料で始める」というリンクから手続きを進めることで利用開始が可能です。

Azure の無料アカウントを今すぐ作成する - Microsoft Azure

無料アカウントの作成には以下の情報が必要ですので、それぞれご用意ください。

  • Microsoft アカウント
    • Outlook.com のメールアドレスを利用するか、もしくは任意のメールアドレスを Microsoft アカウントとして登録してご利用ください。
    • もし Microsoft アカウントをお持ちでなければ、account.microsoft.com にアクセスして、新規の Outlook.com のメールアドレスを取得ください。
  • 有効なクレジットカード
    • 無料の範囲内で利用する場合でも、必ず登録が必要な項目です。
    • お手数ですが有効なクレジットカード情報の登録をよろしくお願いします。
    • 通常は、無償枠が完了した時点で一旦アカウントが停止されるようになっていますが、その制限を外すことも出来るので、アカウントの操作時にはご注意ください。
  • 有効な電話番号
    • 個人認証のために有効な電話番号の登録も必要です。
    • SMS もしくは機械音声による通話にて、アカウント発行の途中で個人認証を実施します。

セットアップガイド

クラウド実行環境

このデモをデプロイすると以下のリソースが Azure サブスクリプション上に作成されます。

サービス名 SKU Note
Azure Container Apps Consumption CPU:0.25 Memory:0.5Gi
Azure OpenAI Service S0 gpt-4o-mini (2024-07-18)
Azure AI Search S1  
Azure Cosmos DB プロビジョニング済みスループット  
Azure Document Intelligence (v4.0) S0  
Azure Blob Storage 汎用 v2 ZRS
Azure Application Insights   ワークスペース ベース
Azure Log Analytics    

クラウド開発環境

詳細

Cloud Shell

このデモをデプロイするためには、以下のツールが必要です。Azure Cloud Shell に、以下が事前にインストールされていることをご確認ください。PowerShell を前提としています。

ツール名 確認コマンド 推奨バージョン
Azure CLI az --version 2.50.0 以降
Python 3+ python --version 3.9.14 以降
pip ( Python と一緒にインストール ) pip --version 22.0.4 以降
Node.js node --version 16.19.1 以降
Git git --version 2.33.8 以降

Cloud Shell では Azure File を使用してセッション間でファイルを維持します。 Cloud Shell の初回起動時に、セッション間でファイルを維持するために新しいまたは既存のファイル共有を関連付けることを求められます。

新しいストレージの作成

基本設定を使用し、サブスクリプションのみを選択すると、Cloud Shell では、最寄りのサポートされるリージョンに 3 つのリソースが自動的に作成されます。

  • リソース グループ: cloud-shell-storage-<region>
  • ストレージ アカウント: cs<uniqueGuid>
  • ファイル共有: cs-<user>-<domain>-com-<uniqueGuid>

CloudShell の新しいストレージの作成

ファイル共有は $HOME ディレクトリに clouddrive としてマウントされます。 これは 1 度限りのアクションであり、ファイル共有は以降のセッションで自動的にマウントされます。

既存のリソースの使用

詳細設定オプションを使用すると、既存のリソースを関連付けることができます。 ストレージのセットアップを促す画面が表示されたら、[詳細設定の表示] を選択して、詳細オプションを表示します。 設定されているストレージ オプションは、ローカル冗長ストレージ (LRS)、geo 冗長ストレージ (GRS)、ゾーン冗長ストレージ (ZRS) のアカウントをフィルター処理します。 CloudShell の既存のリソースの使用

ローカル開発環境(オプション)

詳細

ツール

このデモをデプロイするためには、ローカルに以下の開発環境が必要です。

重要: このサンプルは Windows もしくは Linux 環境で動作します。ただし、WSL2 の環境では正常に動作しません。

ツール名 確認コマンド 推奨バージョン
Azure CLI az --version 2.50.0 以降
Azure Developer CLI azd --version 2.50.0 以降
Python 3+ python --version 3.9.14 以降
pip ( Python と一緒にインストール ) pip --version 22.0.4 以降
Node.js node --version 16.19.1 以降
Git git --version 2.33.8 以降

Azure CLI の準備

Azure CLI のインストール

Azure CLI のインストール方法は、OS によって様々です。 詳細については Azure CLI をインストールする方法 のドキュメントを確認いただき、自身の利用されている OS に合った方法でセットアップをお願いします。

Azure CLI をインストールする方法
https://learn.microsoft.com/ja-jp/cli/azure/install-azure-cli

インストールが完了したら、コマンドプロンプトや PowerShell や bash など、シェルを立ち上げて下記のコマンドを入力して、期待通りの応答が得られるか確認しましょう。

az -v
azure-cli                         2.51.0

core                              2.51.0
telemetry                          1.1.0

Dependencies:
msal                            1.24.0b1
azure-mgmt-resource             23.1.0b2

Python location 'C:\Program Files\Microsoft SDKs\Azure\CLI2\python.exe'
Extensions directory 'C:\Users\user\.azure\cliextensions'

Python (Windows) 3.10.10 (tags/v3.10.10:aad5f6a, Feb  7 2023, 17:20:36) [MSC v.1929 64 bit (AMD64)]

Legal docs and information: aka.ms/AzureCliLegal


Your CLI is up-to-date.

Azure CLI にログイン

Azure CLI が利用可能になったら、操作対象の環境にログインします。 以下のコマンドを入力すると、ブラウザーでのログインを求められるので、有効な資格情報を入力すれば CLI へのログインが完了します。

az login

すると、利用可能なサブスクリプションのリストが表示されますので、今回利用するサブスクリプションを見つけ “name” の項目と、”id” の項目をメモします。

]
  {
    "cloudName": "AzureCloud",
    "homeTenantId": "<GUID>",
    "id": "<GUID>",
    "isDefault": false,
    "managedByTenants": [