全体概要
今回は、「Docker Desktop for Windows」を使わずに、Windows 上で Linux 環境 (WSL) を利用し、その上に Docker コンテナを立ち上げる方法を紹介します。さらに、コンテナ操作を VS Code で行えるようにします。これにより、問題が発生しても不要になったコンテナを簡単に削除できる環境が構築できます。
INFO: Windows に Docker の開発環境を構築する場合、今までは「Docker Desktop for Windows」を利用しますが、一定条件下では有償ライセンスが必要です。 詳細は、公式ページを参照してください。
目次
このガイドでは、Windows 上で WSL を使用して Docker 環境を構築し、VS Code を利用してリモートコンテナーでの開発を行う手順を説明しました。以下は主要なポイントのまとめです。
- WSL 環境のセットアップ:
- Windows に WSL を有効化し、Ubuntu 22.04 をインストールします。
- Docker 関連ツールのインストール:
- WSL 上に Ubuntu に Docker Engine と Docker Compose をインストールします。
- Git のインストール:
- GitHub 上のリポジトリをクローンするために Git をインストールします。
- Visual Studio Code のインストール:
- Windows に Visual Studio Code と拡張機能をインストールし、WSL との連携を行います。
- Demo リモート コンテナーでの開発:
- 構築できた環境を使って、既存のアプリ プロジェクトの開発コンテナー環境を実践します。
- 環境のリセット & トラブルシューティング:
- WSL と Docker 環境をリセットする方法について説明しました。
- 非推奨の WSL Docker コンテキストの削除方法や、一般的なトラブルシューティングについても説明しました。
ゴール
- Windows 環境に WSL を使用して Docker Engine および Docker Compose の開発環境を構築する
- VS Code から WSL に接続し、Docker コンテナを操作する
前提条件
- ローカル環境の管理者権限が必要です。
- BIOS でハードウェア仮想化を有効化。
この手順に従うことで、Windows 上で効率的に Docker を使用した開発環境を構築し、VS Code を活用してリモートコンテナーでの開発を行うことができます。また、必要に応じて簡単にリセットすることもできます。